今年私が期待を寄せる選手達

去年こそ書いていなかったのですが、実は一昨年は書いていたのですよ。開幕戦前に書きあげるつもりが、遅くなってしまった…。


先発投手

エース川上憲伸が抜け、オフからずっと心配されてきている中日の先発投手陣。
次代のエースとして名が挙がっている朝倉健太中田賢一両名は、オープン戦から不調続きで今年も安心できません。そして去年唯一1年間ローテを守り続けた小笠原孝オープン戦絶不調という始末。
一番期待を寄せられているのが去年ブレークしたばかりの吉見一起。そして安心してローテを任せられるのは去年は中継ぎだった浅尾拓也と、43歳の山本昌くらいというのが先発投手陣の現状です。ただし山本昌調整遅れでいつ一軍に合流できるのか見当が付けられていません。
今年こそ若手の飛躍が不可欠なシーズンとなるはずです。
というわけで、私は以下の選手たちの飛躍を期待します。

チェンの場合は、1年間ローテを守り通してほしいというレベルでの飛躍。川井と山内は一軍で5勝程は挙げて欲しいくらいの飛躍を期待しています。
チェンは去年前評判以上の活躍を遂げました。サウスポーからの糸を引くような伸びる直球で多くの三振を取る力押しの投球が非常に魅力です。
今年は2桁勝利を取れるくらいの活躍を期待します。
川井・山内両名は未だに一軍での実績はありません。
川井は去年初勝利を挙げましたが、味方の援護がない試合ばかりで、結局1勝止まりに終わってしまいました。運が悪かったと言ってしまえばそれまでですが、何が足りなかったのかを探求すれば、シーズン中のローテ入りも夢ではないでしょう。
山内は直球・スライダー・フォークを武器とする、悪く言えばありきたりなタイプの選手なのですが、制球力は若手の中でも良い方だと思います。変化球が低めに決まれば、昨年のような不本意なシーズンとなることは無いでしょう。
以下は私の独断です。

先発ローテ確定選手

吉見・チェン・山本昌・浅尾

先発ローテボーダーライン上選手

朝倉・中田・山井・小笠原


中継ぎ投手

去年は右は浅尾拓也、左は高橋聡文がセットアッパーとして君臨し、一時WBCの候補にも入っているほどの活躍をやってのけました。
シーズン当初は鈴木義広がセットアッパー候補でしたが、肘の大けがでほとんど登板できないままでした。まだ完全に治っていないため、残念ながらまだ復活は見込めないでしょう。
また浅尾は先発転向が決定している為、セットアッパーは高橋しか確定していません
先発同様これまた若手の台頭が急務なポジションなのが今の中継ぎ投手です。
さて、では以下に私が期待する選手を…。

いずれも実績はほとんど無し。
清水は昨年後半のみの登場でしたが、完投を含む2勝を挙げ防御率2.45。先発としても中継ぎとしても活躍しました。今シーズンは1年を通してセットアッパーとして起用されそうです。背番号が64から12に変更となり、首脳陣からも期待されていることが窺えます。是非とも右のセットアッパーとして飛躍して欲しいと思います。
齊藤は威力のある直球とスライダーを駆使し、力押しの投球で相手打線をねじ伏せて欲しいと思います。サイド気味のスリークォーターという投球フォームもポイント。復帰の目処が立たない鈴木の代わりに右打者を徹底的に封じ込める活躍を期待したいものです。
パヤノ・ネルソン両名はオープン戦でも調子がよく、先発が崩れた後や、球数が多すぎて早期降板した後の6回7回を抑え、セットアッパーに繋げる役目を果たしてほしいと思います。また、パヤノは持ち前の変幻自在の投球術を駆使し、高橋のアクシデント時に代役を務められるくらいにまで信頼掴んでくれる活躍を果たせば、かなり投手陣も楽になるでしょう。
他にも金剛弘樹中里篤史佐藤亮太長峰昌司など、もうちょっと変われば一軍で十分活躍できる程の実力を持った選手もいます。これらの選手が一皮むけることも重要だと私は考えています。
以下は私の独断。

セットアッパー

高橋

一年を通して一軍定着候補

無し


内野手

今期は森野将彦の三塁再コンバートが既に決まっており、井端弘和荒木雅博の二遊間コンビもまだまだ顕在。唯一の問題だった一塁もブランコでほぼ決まっており、一見盤石のように見えるのですが、井端荒木の名手コンビに年齢の影がジワジワと現れ始め、どちらも満身創痍状態で出場しています。
井端は目の異常でキャンプをほとんどリタイアし、荒木も開幕直前に腿を痛めてしまいました。このため、当初予定されていた二遊間コンバートも結局白紙となってしまい、今まで通りの盤石な二遊間では無いように思います。
2人と若手とに差があるとはいえ、怪我をしてしまっては試合に出られないわけで、2人がリタイアしたときに安心して代役を任せられる選手がいつでも控えにスタンバイできていることが例年以上に重要な1年になりそうです。
そういった意味で守備が堅実な若手選手は今年がチャンスになるでしょう。
というわけで、私は以下の選手たちに期待しています。

西川は元々守備よりも打撃に定評のある選手ですが、守備力も少しずつ上がってきています。二塁手または森野のアクシデント時に代役として三塁手も守れるマルチな戦力になってくれると思います。
谷・岩崎達はどちらも非常にタイプの似た選手で、守備・走塁には定評があるものの打撃がさっぱりだったりします。
しかしオープン戦ではどちらも打撃好調で、特に谷は3割以上の打率を残しました。準サイクル安打も記録し、元々の俊足も相まって守備にも攻撃にも万能な活躍が期待できます。
岩崎達は控えの中では一番の守備力を誇ります。オープン戦時と同じように、ここぞというところで打ってくれれば文句無しですが、まずは最大の武器である守備走塁で戦ってほしいと思います。かつての井端と同じ状況です。一気に駆け上って欲しいと思います。
ここでは守備のことばかり書きましたが、打撃では新井良太福田永将に期待しています。レギュラーはブランコに差をつけられる格好となってしまいましたが、右の中距離打者は貴重で、右の代打として存分に活躍して欲しいと思います。
以下、私の独断。

レギュラー

ブランコ・荒木・井端・森野

守備要員

谷・岩崎達・デラロサ

代走要員

谷・岩崎達・西川

代打要員

新井・西川・デラロサ


外野手

今期、全ポジションが若手の競争となった中日ですが、その中でも一番競争が激しいのは外野手ではないでしょうか。
レギュラーは左翼手和田一浩しか決まっておらず、右翼手レギュラーと目されていた李炳圭(今期契約最終年)オープン戦絶不調
右翼手さえも白紙状態なのが現状で、若手の台頭がダイレクトに反映してくるのが今の中日の外野陣です。
そこで私は以下の選手たちに期待しています。

オープン戦での活躍が目立ったのは空白の中堅手争いを繰り広げていた藤井淳志とドラフト1位新人野本圭でした。
藤井は新人の時に一度挫折した両打ちに再挑戦し、見事な結果を残しました。オープン戦での安打数32はかの安打製造機張本勲に並ぶ日本記録であり、210安打を達成した94年のイチロー以上の安打数(30本)でもあります。
元々俊足強肩が売りの選手で、外野守備に不安は無いので、オープン戦での打撃を忘れず、一気に竜の看板選手にまで成長して欲しいと思います。
野本はコンパクトな打撃で福留や青木のような選手に似た特徴を持っています。今年いきなりとはいかないでしょうが、センスは抜群なので、新人王を狙えるような成績を残してほしいと思います。社会人時代は右翼手としての出場が多かったので、李炳圭の不調を機に右翼手レギュラーを奪い去ることも可能でしょう。
平田良介は昨年レギュラーシーズンで1本、CSでも1本本塁打を放ち、とうとう長距離砲としての才能が開花し始めました。流して本塁打を打てる広角打法は他の若手選手には真似の出来ない強力な武器です。レギュラーは上記の2人に水を開けられる形となりましたが、意外と肩も守備も堅実なので、もっと打率を残せたならば、シーズン中の逆転もあり得ます。
中川裕貴は今期外野手にコンバートし、持ち前の俊足を生かして守備に走塁にと活躍出来るはずです。怪我に泣かされまくってきた昨年までを返上出来るよう、元ドラフト1位の巻き返しを期待します。
中村一生は昨年から少しづつ出場の機会が増え、山本昌の200勝達成時、最後のライトフライを取ったのも彼でした。俊足強肩と一言言ってしまえばありきたりかも知れませんが、打者としては井端のような着実に走者を進める打撃が出来る選手でもあります。あとはその打撃に確実性が増せば、今期守備固め器用からレギュラーも夢ではないと思います。
以下、私の独断。

レギュラー

和田

レギュラー候補

藤井・李・平田・野本

守備要員

野本・中村一英智

代走要員

中村一・中川

代打要員

平田・井上・野本・小池・堂上剛


まとめ

思った以上に長文になってしまった。
この記事に名前を挙げなかった選手の中にも期待している選手はたくさんいます。総合的にレベルアップする必要はあるものの、堂上直倫赤坂和幸といった3年目の若手選手や、1年振りに球界に復帰した河原純一。20年目の井上一樹。そしてミスタードラゴンズ立浪和義といったベテラン選手にも大いに期待できます。
世代関係無く、支配下登録全70選手が入れ替わり立ち替わり適所で活躍できたとき、2004年の再現が為されると思っています。
既に開幕戦が終わりました。
開幕投手を務めた浅尾は、中継ぎから先発への転向でスタミナが心配されましたが、8回を投げて自責点・死四球0といったエース級の投球を見せ、見事に開幕投手の重責を果たしました。
打線は本塁打攻勢で中日らしい攻撃を見せられませんでしたが、クリーンナップに不安が無いことは十分わかりました。ブランコ1本、森野1本、和田は2本の本塁打を放ち、開幕試合を決めてくれました。
あとは1・2番が出塁をし、クリーンナップが返す攻撃が早いうちに確立されれば、戦力ダウンと評されたチームのセ・リーグ制覇。そして2年振りの日本一も夢ではないでしょう。
今年も一ファンとして、全力で応援していきます。今年も中日ドラゴンズの野球に期待します。