もう一人のメインヒロインに意識が芽生えて… ハヤテのごとく!第198話感想

関係の無いまえがき

10代の後半。特に限定すれば高校生の頃。
高校に進学すれば恋人が出来ることだってあるかもしれない…な〜んて中学時代に夢見たのは良いものの、結局高校生になってみたら多過ぎる勉強と同姓の友人たちに囲まれた生活を送るばかりで、そんな甘い関係なんぞ味わうことすらなかった。
異性の友人が全くいなかったわけではないが、二人きりになったからって別にそれ以上の関係になんて発展するはずもなく、相手がボケればすかさずツッコムという関係をず〜っと送っていただけ。ぶっちゃけ下の方にある友人リンクの内の一人のこと。恋人に発展するはずもないし、させたいとも別に思わなかった。
つまり何が言いたいのかと言えば、17歳当時の私は恋愛とか異性とかを意識するといった経験を全くすることが出来なかったわけですよ。悲しいことに。
そしてそのあと待っていたのは、言わずもがな2次元の世界。マンガ・アニメは高校時代に既に染まっていたので、今度は疑似恋愛ができる媒体。ぶっちゃけていえばギャルゲ・エロゲの世界へと突入。
そして今に至る。流石にそろそろヤバいと感じ始めてきた…。



とまあ私の恋愛経験は正直小学生以下かもしれないくらい枯れているのです。なので今週の話なんてのはホント恨めしい羨ましい限り…。
そういう感覚が抱ける異性がいること自体私の経験外だからね。
さて、ブチブチ愚痴ってないでさっさと感想書きましょうかね…。最近まえがきが長くなってきてるな…。


扉絵

書斎で本を手に積み、恐らく振り返ったところであろうナギ。
絶対領域に反応しない代わりに、私は不意を突かれたような表情手首の細さに萌えた。
だって多分これ髪ゴムだよ。髪ゴム3つ手首に通してるんだけど、それら全てがナギの手首にはブカブカなんだよ?
ゴムなのにブカブカ。もうすんごく萌えた。これだけで可愛く感じる。
毎回そうだが、こんなところに着眼しているのは私だけであろうな。一般の人とは感覚がズレているのだ仕方無い。一般から感覚がずれている人のことを“変態”だと言うのは秘密だ。


最強の敵ハト魔人

相方伊澄と共にナギは着々とブリトニーの話を製作しているのだが、ま〜あ相も変わらずchaosだこと…。
大体、ハトを魔人化して敵に仕立てたセンスはまだいいとしてトサカがあったり、鳴き声が「ケコー」「ケー」だったりして、ニワトリ成分が存分に含まれているのがかなり気になる…。
ハトなのかニワトリなのかはっきりしなさいよ!!と言いたい。


ハト魔人対策会議の為鷺ノ宮家にお泊り

その連絡を受けるマリアさんが、久しぶりに大人っぽいと感じた。


お屋敷にはマリアさん一人…?

そういやいつだったかの戯言感想でこんなことを私は書いたんだな。

実は人知れず涙を流しながら広いお屋敷で一人せっせと仕事に励み、そろそろ2人が帰ってくる時間かと時計を見て涙をこしこし、帰ってきた2人の前にはいつもの笑顔があるのでした。

寂しがり屋のマリアさんを想像して書いたのだが、やっぱりというか何と言うか、こんなマリアさん妄想が成した産物なわけでありまして、一人くらい別に慣れていらっしゃったわけですよ…。
彼女も17歳の少女なのだ。私は怖がるくらいでいいと思ったのだが、完璧なハウスメイドさんはそんなやわな人物ではなかった。むしろ侵入者を震え上がらせ(ry
一人なので、有意義に知性を磨こうとするが、ハヤテがいることを彼女はすっかり忘れていた。
無防備に背筋を伸ばしたところにハヤテが登場するもんだから、流石の彼女も動揺しているらしい。まだ初めてもなかったのに、「知性を磨いていたところですがなにか?」だなんてね…。
それに「夕飯の準備でもしましょうか。」って、ハヤテがいるから屋敷には2人=夕飯が必要ってことだとしても、さっきの支度しなくて済むという発言は一体なんだったのだろうか…。一人だったら夕飯を作らなくても良い理由が見当たらないんだが果たして…。
う〜む…。一人だったら残りものでどうにかなったのかもな…。深く考えようと思ったけどやめよう。


平然としているマリアさん

そう、一つ屋根の下で16歳と17歳の少年少女が一晩…。いくら屋敷が広かろうと、またハヤテだってニブチンを演じているだけなんだから意識しない方がおかしい。しかも17歳の美人さんと一緒だし。
嘘デート編以降、以前と違ってハヤテを一人の異性として意識し始めたらしいマリアさんも例外ではなく、顔を真っ赤にしてこの状況に困惑。メインヒロインらしくなってきた。
背景こそ黒いが、今回は腹が黒いからではない。


クラウス

作者からもこの扱いかよ。誕生日はスルーされたし、執事長なのに“住人”だなんてまるで勝手に住み着いた猫みたいな表現されるし…。
これが彼の遺影にならないことを祈るばかりである…。


神父曰く「ハト魔人対策=低レベルな悩み」

いくら低レベルだからと言って中二病とか言って笑ってはいけない。だって普通ならナギも伊澄も中二のはずなんだから。誰でも通る道なんだから決して笑ってはいけない。
しかし、大人な神父の場合は別。しかも発想が「バリアー張ったからセーフ!」って言ってる小学生と同じレベル。存分に笑ってやろう。


使用人たちだけの三千院

ついうっかり勉強を見てあげるなんて言って、その後真剣に「しまった―!!」
しかもどうでもいい理由をつけて断ろうと画策しようとは…。マリアさんがドジを踏むなんて今まででは考えられなかった展開…。
というか、今までと同じ状況でもこんな展開にはならなかっただろう。ハヤテの方が浮かれてマリアさんは何とも思ってないという状況になっていたであろうが、今回は全くの逆。意識しまくっているのがマリアさん
意識しているから、今までは普通に流していたことが、失敗に思えてしまうわけだ。


う〜ん…アレだ!今まで何とも思っていなかった娘に告白されて、それ以降急に気になって気になって一気に好きになっちゃったっていうパターンに似てる。
それまでハヤテのことなんて何とも思っていなかったのに、疑似デートで異性として意識し始めてから一気にその意識が頂点まで達してしまった感じ?
今週はハヤテの部屋の前で覚悟を決めようとするマリアさんで終り。正確には最後のコマがあるけど、本編はその一つ上で終わってる。


あとがき

今週は珍しくマリアさん視点。
この記事中に何度も「以前のマリアさんなら違う」みたいなことを書いたけど、私が比べていたのは、第19話「使用人たちの夜」(単行本第2巻第10話)。
今回の話はこれにすごく似てる。ナギと伊澄がマンガについて語り合い、その裏でハヤテとマリアさんが二人きりの夜を過ごす。屋敷にナギと伊澄がいないが、それ以外はそっくり。
でも全然違う。主人公とメインヒロインが同じ夜を過ごす展開なのに、19話の時点ではマリアさんの言葉に棘がある。異性?そんなこと微塵にも思っていない。それどころか怒りの感情さえ湧いていたし、落ち着いてからもナギの恋愛のことを考えていた。
でも今回は違う。あの夜と同じような状況でも、マリアさんのハヤテに対する意識が変わった後だから、普通の女の子になってる。
こういう変化前変化後みたいな違いをやっと実感できた…というか、メインヒロインに昇格たんだなぁ…と思ったというか、物語が確実に動いていることを実感できた気がしてすごく嬉しくなった。大げさにいえば感動した。
まだこの話は来週以降に続くけど、あの時と違って最後にナギが乱入しないことが約束された状態なので、どんな展開になるのか非常に楽しみ。来週まで待てないくらい楽しみ!
畑先生には失礼だが、こんなにハヤテが楽しみなのは久しぶりかもしれない。もちろんいつもも楽しみにしているが、今回はいつも以上にそう思った。


追記

そういや第101話が思い出せなかった。いつか勉強を見てもらう展開があったような…と思ってたんだけど、思い出せなかった。「使用人たちの夜」ばかり頭にあって思い出せなかったんだと思う。


BS読んで追記

ああしまったorz
ついうっかり「むないた」って読んでしまった…。
でもこういうひっかけとしか思えない漢字ってあるよね。棒々鶏とか…。