クライマックスシリーズに物申す

ちょっと前に面白い記事を見つけたので、それについて…。
 魅惑の不条理 ―クライマックスシリーズ― - 書評王の島
リンク先の記事に書いてあることと私はほとんど同じことを考えています。つまりクライマックスシリーズには概ね肯定的なのです。
何より、今年のパ・リーグの激戦振りを見れば、CSの存在がペナントレースを盛り上げているのは事実でしょう。
確かに各所で散々議論され、反対意見も未だ多いのですが、その多くは「ペナントレース優勝の価値が薄れる」というものでしょう。リンク先の記事でもそう言及されていますが、それに対する返しが、私にとってまさに目から鱗…。いたく感服しました。
ちょっと引用します。

シーズン1位の価値が劣るということではありません。それはそれ、これはこれ、ということです。

ペナントレースを勝ち抜く持久力と、短期決戦を勝ち抜く瞬発力。どちらも、その力に秀でている者は魅力があるわけです。マラソンと100m走、好みはあるでしょうが、どちらかの勝者がもう片方の勝者よりも価値があるというのはナンセンスでしょう。それと同じことです。

この部分です。
なるほど、うまく的を射た表現だな…と思いましたね。


ですが、私は現行のCSにはただ一点のみ不満があります。それは、各リーグ参加球団が3チームずつだということです。
現在のCS制度はこのようになっています。

パ・リーグは今年でプレーオフ導入5年目。セ・リーグでは今年で2年目です。
つまり、制度導入から5球団がプレーオフにて日本シリーズに勝ち進んでいるのですが、その内訳は1位球団2回、2位球団3回です。
しかも2位から勝ち上がった球団はいずれもそのまま日本一になっています。これはまぁここでは置いとくとしても、現行の制度下では2位球団が勝ち上がることが非常に多いのです
1位球団は2位・3位球団と比べてペナント終了からCS初戦まで日にちが開き、試合勘が鈍りやすいことが敗退の原因になっていると言われています。今年から優勝チームには1勝のアドバンテージが付いたので、それがどう転がるのかはまだ分からないのですが、現在パ・リーグでは1位西武と2位日本ハムが2勝2敗(内西部はアドバンテージで1勝)で並んでいるのを見ると、それほど大きくは無いように思います。
そう、短期決戦に於いて、試合勘はかなり重要なファクターなのですよ。
そこで、私はCSに8球団が参加する案を提案します。しかもより盛り上がるように、セ・パを混合したものを。
具体的には以下のようなものです。

主なルールは現行のものを踏襲。
しかしこれだと一層ペナント順位の価値が薄れてしまうので、現行のルールに以下のものを追加します。
1位球団は常に1勝のアドバンテージを持ち、4位球団が第2ステージに進んだ場合は相手に1勝のアドバンテージが発生する
4位球団はかなり厳しいが、これくらいしないと…。


これならば1位球団でも試合勘が鈍る事無く第2ステージへ進出できます。
まあ進出できない場合も発生するのだけど、1つ勝てば終わりの第1ステージを、しかもBクラス球団相手に突破できないような球団はそもそも優勝に値しないと思う。
異論出まくりそうだなこの案…。でも2の乗数チーム参加にした方がいいと思っているのは確かなんだ。