どうしてそんなヒドイ評価しかないんかなぁ…。第8話「願い、ふたりで」でのなのはの行動について。

今週の魔法少女リリカルなのはStrikerS。ネット上ではなのはさんの行動が、鬼畜・怖すぎ・白い悪魔等、物凄い騒がれ方されてるけどそうじゃないよ…。ちゃんと今までの流れを見てればそうじゃないってわかるのに…。



Aパートの最初になのははティアナに「ティアナは独りで戦ってるわけじゃないんだよ。集団戦での私やティアナのポジションは、前後左右全部が味方なんだから。その意味と今回のミスの理由…。ちゃんと考えて同じことを二度と繰り返さないって、約束できる?」と言いました。この言葉に対してティアナはちゃんと約束し、なのはは今回の失敗をこれで水に流しました。
そして今までのティアナの個人指導は、同じ砲撃の戦闘スタイルを持つなのはが直々に指導していました。そこでなのはが教えていた事…それは『集団戦闘におけるセンターガードの役割は、チームの真ん中で誰よりも早く中・長距離を制して正確な援護射撃をする。』というものでした。


模擬戦を前にしてティアナが立てた作戦は、「中距離から撃つだけじゃあそれがうまくいかなかったときに行き詰る。だから行動の選択肢を増やして、どんな戦い方もできるようにする。」というものでした。

そして模擬戦。ティアナの一発目のクロスファイヤー・シュートは、ヴィータとフェイトが指摘するように、コントロールは良いがキレがない。当然です。持ち前の中距離技を犠牲にして、短距離・長距離の技の練習をしていたんですから。
スバルはヴィータの個人指導で、状況に応じたバリア・シールド・フィールドの有効な使い分けを教えられていましたが、ろくに防御もせず力技で突っ込み、囮になる作戦。
そしてティアナの次の行動は長距離の砲撃。ティアナは射撃・砲撃型ですが、今までの訓練では長距離の砲撃はやっておらず、中距離の射撃を磨いていました。フェイトが「砲撃…ティアナが?」と驚いていたのはそのためです。これは結果的には幻影を使った囮でしたが、スバルとの二重の囮をしてまで繰り出した本命の攻撃は、バリアを切り裂き、直接攻撃をする近距離のナイフでした。


ティアナの作戦に乗って特攻したスバルでしたが、持ち味の近距離戦闘を展開していたのは事実です。それに対しティアナは、最後の必殺に近距離技を選びました。
近距離はスバルに任せて、離れたところから援護射撃というのが集団戦におけるティアナの役割でした。しかし模擬戦で行ったのは、近距離をスバル一人に任せず自分も近距離で戦うというもので、これはスバル一人に近距離は任せられないという意味を持ちます。端的に言えば仲間を信頼できていない戦い方です。

ティアナはなのはに撃たれ、スバルはバインドだけ…。無茶をしたとはいえ相棒を信頼したスバルに対して、しなかったティアナ。撃墜されたかされなかったかの差はこれです。


鬼畜とか言われているなのはですが、決してそんな事はありません。その証拠に、一発目はティアナが技を繰り出そうとしていたために強力な砲撃でしたが、二発目は随分弱い砲撃でした。ティアナを撃った魔法はクロスファイヤー・シュート。基本的な技の大切さを知ってもらいたかったんじゃないでしょうか?
そして何より、意識を失い落下するティアナを着地直前に魔法で受け止めたのはなのはです。



次回は11歳の時の重傷の話になりそうです。マンガ版は読んでいないので詳しくはわかりませんが、無茶をするということがどれほど危険か身をもって体験したからなのはだからこそ、それを今回の模擬戦で恨まれようとも、暴走する生徒に伝えたかったのではないでしょうか?